6週間日本で雅楽を学ぶ、コロンビア大学MPプログラム

コロンビア大の雅楽アンサンブルメンバーが日本に6週間雅楽を学びに来るMPプログラムが先週終わりました。コロンビア大学中世日本研究所が毎年企画するこのプログラムは2008年からですから今年で9年目になります。
学生を主とする参加者たちはとにかく雅楽漬けの毎日を送ります。週に数回の個人レッスン、国立音大の雅楽授業、小野雅楽会講習会、朝日カルチャー左舞クラスなどに参加するだけでなく、演奏会を聴きに行ったり、楽器屋さんで楽器や楽譜・CDなどの資料を集め、古楽器屋を覗きに行き、たまには浅草に遊びに行ったり、充実した毎日を送ってくれたようです。事故なく6週間を終えられて本当に良かった!
今回は、笙・篳篥・龍笛・箏それぞれについて1~2人ずつの参加でしたが、皆とても熱心に学び、身につけてくれました。篳篥を学んだDevonはバスーン・作曲が専門、Kevinは電子工学専門の院生ながら、NYのチャイニーズオーケストラで中国笙・管子・スオナを吹く演奏家。二人とも昨年9月~雅楽授業をコロンビア大で履修し始めたとは思えない上達ぶりで、本当に頼もしい。学んだことをニューヨークに持ち帰って、是非継続して学び続けてほしいものです。
私自身、学生の時はジャワに数週間行って、ガムラン漬けの毎日で、ルバーブの個人レッスンをしていただいたり、本当にお世話になりました。あの頃沢山の方々にお世話頂いたお蔭で今の自分があるなあとおもうので、こうやって若い方々を育てるお手伝いができるのはとても嬉しいことです。
そして、こうした積み重ねで、ニューヨークの雅楽が充実していくことを願っています。

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