佐々木冬彦作曲「天国の扉へ」You Tube

佐々木冬彦さんが、「中村仁美篳篥リサイタル葦の風no.2」@2004.2.3 東京オペラシティ・リサイタルホール で演奏した
♪佐々木冬彦作曲 「天国の扉へ」の初演Live演奏をYou Tubeアップしてくださいました。
篳篥・大篳篥:中村仁美 ハープ:佐々木冬彦 のデュオです。 Fuyuhiko Sasaki / “Toward the Door of the Heaven" for Hichiriki & Harp (2004)
[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=2zngV-UVLvE&feature[/youtube]
大篳篥の最低音から篳篥の再高音までを、少しずつ少しずつ上がっていくさまは、遠くの天国の扉へいたる道のり。途中、循環呼吸の弱音で同じ音にずっと停滞している部分は、篳篥では決してなかった奏法なので、コントロールできずたいへん苦労しました。高音の弱音もしかり。
本当に美しい曲です。 でも実は、クリスチャンである作曲者が精神的に非常に苦しい時期に、天国の扉を遥か遠くに望み、耐え忍んで歩むことの表現として、この曲を生み出されたのだということを、8年後のCD解説で初めて知りました。
美しく見えるものの奥には、必ず苦しさや忍耐そのほかいろんなものが隠れていると教えられる曲です。 CD「胡笳の声」(ALMレコードALCD95)収録とは違う演奏、お聴きください。

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