CD「胡笳の声」レビューを掲載いただきました
CD「胡笳の声」のレビューが、「レコード芸術」4月号、「邦楽ジャーナル」4月号、「モーストリー・クラシック」5月号、「ぶらあぼ」4月号に掲載されました。
・……野太く強靭な張りを持った音色は、ひたすら響きに耳を傾けるだけで身を貫くような快感と、同時に(不謹慎なようだが、でもなににも代えがたい)快感を与えてくれるが、どこか心の澄み切った力強さを感じさせる吹奏の妙も魅力的だ。自作になる<胡人、月に向かいて>は、技巧の妙を凝らして憑かれたような世界を展開しており…… (レコード芸術)
・喋る篳篥。……人の声なのか、それとも鳥の声なのか。生きとし生けるものの声が次々に繰り出され、時にハッキリ言葉として聞こえてくる演奏に心底驚かされる。……他地域の楽器とのセッションによる「現代の」作品の数々が収録されることにより、かえって遥か昔、シルクロードを行き来する人々が音楽を伝えていた姿に我々は思いを馳せることができる。 (邦楽ジャーナル)
・……伊左治直の疑似オリエンタルな音色の組み合わせも魅力的だ。吉川和夫の「聖玻璃の風」では素直に楽器の持ち味に耳を傾けよう。佐々木冬彦の「ひとであるあかしとして」は、静かな祷りを超えたたくましい希望の音楽。 (モーストリー・クラシック)
・特に日本人ならば、ただ一音を聴いただけで、魂を掴まれたような強烈な思いを抱くはず。雅楽におけるダブルリード楽器である篳篥の未来への可能性を切り拓くアルバム。…… (ぶらあぼ)
「ぶらあぼ」はWEBでもご覧頂けます。 http://www.mde.co.jp/ebravo/book/201304/#page=176
皆さまが、いろんな聴き方をしてそれぞれに感じてくださっていることはたいへんありがたく、改めて気づかされることも多々あります。